22か月

[36] 2022年1月20日(月)

(12月20日〜2022年1月19日)師走の後半は、毎度のことながらドタバタ。修士論文と卒業プロジェクトのドラフトを受け取って、年が明ける前に読むという計画は達成度60%くらいか。無事に年越し。年始は3年ぶりに伊勢へ。あたらしい年とともに、学期末に向けて忙しくなってきた。COVID-19のほうは、じわじわとイヤな感じに。(これを書いているいま、年末年始のころにくらべて、ずいぶん状況が変わっている。) *予定よりも10日くらい遅れて公開。

12月20日(月)
  • 授業:経験の学(大学院AP)(180分, オンライン)
  • 大学院生との面談(60分, 対面)
  • ただいまを言いたくて」(00: 創刊準備号)発行


12月21日(火)
  • 大学院生との面談(60分, オンライン)
  • 打ち合わせ(30分, 対面)
  • ミーティング(冒頭の30分だけ, 対面)
  • 授業:研究会(180分, 対面)大門さんがドラフトを提出(写真は↓)
12月22日(水)
  • 会議(120分, オンライン)
  • 会議(120分, オンライン)
  • シン・アゴラ(60分, オンライン)
  • 会議(60分, オンライン)
  • 会議(90分, オンライン)
  • 授業:XDレビュー(大学院)(180分くらい, オンライン)
12月23日(木)

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ドラフト提出の日。手渡しのようす(写真はの21日に手渡してくれた大門さんの分とともに)。この日、郵送の分もふくめて、修士論文3本+卒業プロジェクト7本が手許に。

  • 大学院生との面談(60分, オンライン)
  • 大学院生との面談(60分, オンライン)
  • 大学院生ミーティング(120分くらい, オンライン)
  • 会議(60分, 対面)
  • 授業:インプレッションマネジメント(180分, 対面)
12月24日(金)
12月27日(月)
  • 会議(90分, 対面)
11月29日(水)
  • ミーティング(60分, オンライン)
  • 大学院生との面談(60分, オンライン) 

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2022年1月1日(土)

🐅あたらしい年をむかえた。いい年にしよう。

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2022年1月2日の富士山

1月6日(木)

雪が降った(都心でも10cmくらいの積雪)。

1月7日(金)

大学に行く予定を変更して、すべてオンラインにした。

  • 学生とのミーティング(60分, オンライン)
  • 会議(60分, オンライン)
1月9日(日)

神戸(和田岬)へ。2年ぶりに「おかんアート展」に出かけた。陽性者数は増加傾向にあって(1月8日の東京都の発表は1,200人をこえている)、ちょっと心配ではあるが、交歓の場へ。みなさん、元気だった。トラロープで、飾りをつくった。

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1月11日(火)

来年度のシラバスの入力を終える。いつも思うけど、このタイミングで次年度のことを考えるのはなかなか難しい。

  • 大学院生との面談(60分, 対面)
  • 学生との面談(60分, 対面)
  • 学生との面談(45分, 対面)
  • 打ち合わせ(20分, 対面)
  • 授業:研究会(180分, 対面)
1月12日(水)
  • 大学院セミナー(45分, オンライン)
  • 会議(30分だけ, オンライン)
  • 会議(90分, オンライン)
  • 会議(120分, オンライン)
  • 会議(120分, オンライン)
  • 授業:XDレビュー(大学院)(180分, オンライン)
1月13日(木
  • 大学院関連打ち合わせ(90分, オンライン)
  • 授業:モバイル・メソッド(大学院AP)(180分, オンライン)
  • 授業:インプレッションマネジメント(180分, 対面)
  • 塾長室だより No. 4:[慶應義塾]
1月14日(金)

夕方からは「賀詞交換会」に参加。このご時世なので、オンライン開催だったが、ちょっと面白い趣向で、事前に注文していたお弁当(3種類からえらべる)が届き、それを食べながらの集まり。いわゆる「オンライン飲み会」だが、同じメニューからえらんでいるだけで、不思議な一体感があった。

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  • 会議(90分, オンライン)
  • 打ち合わせ(120分, オンライン)
  • 賀詞交換会(90分, オンライン)
1月17日(月)
1月18日(火)
1月19日(水)

会議の日。ひとつの会議が紛糾して、予定していたアポを延期することになってしまった(ぼくの発言がきっかけになって紛糾したのだけど、やはり、スッキリしないことは議論したほうがいいと思う。議論をすると、かえってスッキリしなくなる。そして、疲れる。)

  • 会議(60分, オンライン)
  • 会議(120分 180分, オンライン)
  • 会議(120分, オンライン)
  • 会議(90分, オンライン)

 

  • 1月19日の東京都の陽性者数にかんする報告件数:7,377

(いまここ)

  • ひと月」(2020年3月4日〜4月15日)
  • ふた月」(4月16日〜5月15日)
  • 3か月」(5月16日〜6月19日)
  • 4か月」(6月20日〜7月18日)
  • 5か月」(7月19日〜8月18日)
  • 半年」(8月19日〜9月18日)
  • 7か月」(9月19日〜10月18日)
  • 8か月」(10月19日〜11月18日)
  • 9か月」(11月19日〜12月18日)
  • 10か月」(12月19日〜2021年1月18日)
  • 11か月」(1月19日〜2月18日)
  • 12か月」(2月19日〜3月18日)
  • 2年目へ」(3月19日〜4月18日)
  • 14か月」(4月19日〜5月18日)
  • 15か月」(5月19日〜6月18日)
  • 16か月」(6月19日〜7月18日)
  • 17か月」(7月19日〜8月18日)
  • 18か月」(8月19日〜9月18日)
  • 19か月」(9月19日〜10月18日)
  • 20か月」(10月19日〜11月19日)
  • 21か月」(11月20日〜12月19日)

(つづく)

イラスト:https://chojugiga.com/

寅年

2022年1月6日(木)🐅

新年は東京で迎えたが、 そのあとの数日は、3年ぶりに伊勢で過ごした。前回は、年号が変わる前がいいだろうという理由で、平成最後の春先に出かけたのだった。この2年間は移動がままならなかったので、東京駅のホームを歩くだけで新鮮な気持ちだ。タイミングがよかったのだろうか。電車は比較的すいていた。ここ2週間ほどは感染者の報告数が少しずつ増えていて、ちょっと緊張する。朝から青空で、車窓から雪をたたえた富士山を眺めることができた。
2日は外宮へ、そして翌朝は内宮へお参りした。混雑を避けるために早起きして出かけたものの、日の出には間に合わなかった(でも、帰りに宇治橋の大鳥居の向こうに見えた太陽は、美しかった)。内宮へと連なるおはらい町も、多くの人で賑わっていたが、みんなマスクをして、それなりに気をつけながら過ごしているようすだった。

年末の会議で、同僚のMさんが語っていたことが、ずっと気になっている。オンラインでのコミュニケーションが日常化していて、ぼくたちはずっと画面越しに、しかも相手の上半身ばかりを見ながら話すことが多くなった。相手を知るための手がかりが圧倒的に乏しいためか、知らず知らずのうちに、必要なことだけをしゃべるようになってしまうのだろう。コミュニケーションは用件のやりとりだけになって、「余白」とも呼ぶべき時間がどんどんとそぎ落とされてゆくという感覚は、多くの人が共有しているはずだ。
その状態でばかり過ごしていると、ぼくたちはある種の無力感をいだくようになるという。コンプレックスだといえるかもしれない。そうした無力感をいだいている同士がSNSなどでつながると、さらに孤立化がすすんでしまう。いうまでもないことだが、身体が伝えていることはたくさんある。一緒にいれば、ことばを発しなくても伝わることがある。もっと役目を果たしたいのだと、身体のほうが要求する。

昨年の秋からは、さまざまな「リベンジ」がはじまっている(これについては、年末に「おかしら日記」に書いた)。テレビのニュースでは、経団連など経済団体の新年祝賀会のようすが流れていた。企業の経営トップに聞く「ことしの景気」は、概して「よくなる」との予想だった。行動制限の緩和とともに個人消費が回復し、景気も「よくなる」というシナリオだ。この2年間が冷え込んでいた分、期待も高まっているのだろうか。もちろん、それほど単純な話ではない。あちこちに疲弊感は漂っている。さまざまな仕組みや方法については、これまでさほど疑うことなく受け容れてきた(というより、課題に目を向けずにいた)ものの、本質的な問題が露呈しているようにも見える。

きょう(6日)から事務室が動きはじめて、(予想していたとおり)朝からメールがたくさん届く。「やります」といいながらそのまま年を越してしまった案件に対応したり、次年度に向けた申請を出したり、いろいろと忙しい。修士論文や卒業プロジェクトも、初稿を読んでコメントを書いた。そういえば、シラバスの入力しめ切りも迫っている。とにかく、この時期にいろいろなことが集中しすぎるのだ。みんな気づいているはずなのに、これはなかなか変わりそうにない。

外は雪が降っている。明日は、キャンパスに行く予定だが、オンラインに切り替えたほうがいいだろうか。ふだんなら、初雪なのだから、もっと気分が上がるはずなのに、きょうはちがう。東京都の感染者数は、いきなり600人を超えてしまった。ちょうど日が暮れるタイミングで、なんだか暗い気持ちになる。

今年は寅年である。調べていたら、今年は36年に一度の「五黄の寅年」で、「最強金運の年」だという。36年前というのは1986年。バブル景気のはじまりだった。何かがはじまる年、変化へと向かう年なのだろうか。経営のトップたちは、かつてのバブル景気に重ねながら「ことしの景気」に期待しているのだろうか。
いろいろと調べていたら、SFCを生み出すことになる「新学部検討委員会」は、1986年に発足したことがわかった。なるほど「五黄の寅年」の勢いだったのか。寒い一日だったが、なんだか身体が少し温かくなってきた。ぼくも、36年ぶりの「五黄の寅年」にあやかって、よい年にしたい。なにしろ、寅年生まれなのだ。


無事に年越し。本年もどうぞよろしくお願いします。🎍🙇🏻🎍

f:id:who-me:20220103082519j:plain写真は2022年1月3日:伊勢神宮(内宮)にて。

リベンジ

2021年12月21日(火)

SOURCE: リベンジ|政策・メディア研究科委員長 加藤 文俊 | 慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(SFC)

どうやら、無事に部室棟の大掃除が終わったらしい。この2年近く、学生たちの課外活動は、著しく制限されていた。そもそも、キャンパスへの立ち入りが禁じられていたのだから、その間、部室は風が通ることもなく閉ざされていた。しばらく、呼吸を止めていたようなものだ。残念ながら、休眠状態が長かったために、もはや活動を再開するのが難しいサークルもあるようだ。状況は好転していて、来年度に向けた準備の一環なのだろう。かなり思い切った大掃除がおこなわれ、場合によると、ついでに30年分の汚れも一掃されたと考えることもできる。COVID-19については、恨めしく思うことばかりだが、長きにわたって放置されていたモノ・コトを、思い切って処分する後押しをしてくれているのかもしれない。

昨年は、創設30年という節目だった。初期のころ、つまりまだキャンパスが形になっていないころ、文字どおり「工事中」のキャンパスに通っていた学生たちは、卒業後も強い紐帯で結ばれている。キャンパスが生まれ、育ってゆく現場に立ち会ったという体験を共有しているからだ。じつは、「工事中」に培われた一体感に敬意を表しつつも、つねづね疎外感を味わってきた。ちょっとした嫉妬なのかもしれない。キャンパスには絶えず往来があり、人が入れ替わる。ぼくたちの一体感に、もっと広がりがあればと思う。だから、30年分の大掃除は記念すべきことなのかもしれない。
ずっと続いてきた「秋祭」は今年が最後で、来年度からは合併した実行委員会で「七夕祭」の開催を目指すという。これもCOVID-19の影響と無関係ではないと思うが、続けるために続けるようになったら考えどころなのだ。部屋だけではなく、感情も丁寧に整理する。潔く気持ちを切り替えてみると、なんとなくあのころの「工事中」のマインドになれるのではないか。最近は、そんなことを考えている。部室棟にほど近い現場では、未来創造塾の学生寮の建設がはじまっていて、リアルな「工事中」の風景がある。

テレビのニュースなどでは、「リベンジ消費」ということばを耳にするようになった。2年近くも我慢せざるをえなかった反動で、人びとがまちに増えている。買い物も旅行も食事も、日常が活気づくのは悪くない。当然のことながら、学生たちの「リベンジ」もはじまっている。まずは友だちと会ったり、遠出を企画したり、部活やサークルなどの「課外活動」に向かっているのだろうか。失われていたことがはっきりわかっていれば、それを取り戻そうとするのは、ごく自然な流れだろう。いうまでもなく、学生の本分は学業だ。だから、新鮮な気持ちでキャンパスに通って、「リベンジ学習」に勤しんでほしいと思う。

ぼくにとっての「リベンジ」は、なんだろう。

2年前の秋から、研究科委員長室を使えるようになった。もともと備品として置かれていた応接セットは、お願いして片づけてもらった。「応接」は、なんだか堅苦しく思えたからだ。イケアに行って大きなテーブルとイスを5脚買い、一人で運び込んで静かに組み立てた。だいぶ、部屋の雰囲気が変わった。大きなテーブルを囲んで、補佐の先生がたと話をしたり、大学院の会議の下打ち合わせをしたり、最初の数か月はテーブルが役目を果たしていた。だが、年が明けるとほどなくCOVID-19に翻弄されるようになって、せっかく新調したテーブルもイスも、2年近く使われることなくじっとしている。その意味では、開かずにいた部室と同じようなものだ。

ぼくにとっての「リベンジ」は、コミュニケーションだ。役目上、「陳情」や「告発」を聴き、「申し渡し」も「ヒアリング」もする。面倒な調整がたくさんある。一つ落ち着いたと思ったら、すぐに次が来る。だが、そもそも大きなテーブルは、肩の力を抜いて屈託なく同僚たちとおしゃべりしようと思って買ったのだ。とくに用件がなくても、ちょっとした日常の出来事についてやりとりしていれば、人とのつながりは、より確かなものになる。なのに、COVID-19とオンライン化の勢いで、気づけばそんな余白の時間は、すっかりそぎ落とされてしまった。言い訳や恨み節は一掃して、あたらしい年は、まさに「工事中」のマインドで迎えたい。起伏に富んだコミュニケーションを賭けた「リベンジ」のはじまりだ。

 

ちょっと気が早いのですが、本年も大変お世話になりました。いろいろと考えるべきこと、やるべきことはたくさんありますが、心身ともに健やかに。どうぞよい年をお迎えください。