おかしら日記

あたらしい景色

2021年4月6日(火)*1 いつもなら見えるはずの富士山は、空に隠れていた。トンネルを抜けると、ほどなく「70代を高齢者と言わない街」というスローガンが現れて、苦笑する。そのあとは「神奈川県のほぼ真ん中」と書かれた横断幕である。しばらく走ると、標識…

会議

2021年2月9日(火)*1 話が長いとか、短いとか。そんなものは、人それぞれだ。ぼくのような「おじさん」こそが、説教じみた話を長々としないように気をつけなければならないはずだ。もとより、長い短いは、誰とどこで何を話すのかによって大きく変わる。コミ…

未来

2020年12月1日(火)*1 「未来構想キャンプ」という実験的な試みがはじまったのは、2011年の夏だった。あの年のことは、いまでも鮮明に思い出すことができる。卒業式は中止(延期)になり、新学期は5月スタートになった。春学期の授業回数を確保するために、…

マスク

2020年9月29日(火)*1 幸いなことに、ここ10年以上、風邪をひいたことがない。毎年、季節になると苦しんでいる人がいることを思うと申し訳ないが、花粉症もない。だから、マスクをする"日常"が訪れることなど想像もしていなかった。視覚的なことにかぎって…

花火

2020年7月21日(火)*1 アバターを準備することができなかった。ぼくは、あの無味乾燥なロボットを纏って、大階段の前に立っていた。どうやら参加者が一定数を越えると、"ゴースト"になってしまうようだ。不自由なく動けるが、こうしてぼくがキャンパスにい…

オンライン

2020年5月19日(火)*1 ぼくは、甘かった。しばらくすれば、新緑のキャンパスに集い、賑やかな新学期を味わえるものだと思っていた。学事日程をはじめ、キャンパスの利用などについて会議を重ねるなかで、それはかなわないことがわかった。さまざまな事案が…

いつもとちがう

2020年3月17日(火)*1 激しくぶつかる音、巨体が土俵に打ちつけられる衝撃、行司の声。ふだんは歓声にかき消されているさまざまな音が、がらんとした競技場に響いている。今年の大相撲三月場所は、無観客で開催されている。本場所が観客なしで開かれるのは…

えらび、えらばれる。

2020年1月14日(火)*1 100 ⼈の教員がいれば、100 通りの「研究会(ゼミ)」があるのだから、えらぶのは難しい。 でも、えらぶことは、贅沢なことだ。まずは研究テーマ(学問領域)や⽅法論、成果物など を⼿がかりに「研究会」について調べてみる。シラバ…

別れと出会い

2019年11月19日(火)*1 本堂をめざして、登廊(のぼりろう)の石段を上がった。399段だと聞いて、数えてみようかとも思ったが、歩いているうちに、拡がってゆく景色に目を奪われ、やがては足を動かすことに専念せざるをえなくなった。美しく整えられた登廊…

「おかしら日記」のはじまり

2019年10月1日(火)*1 解放されたのは、午前4時ごろだった。残念ながら、期限には間に合わなかったが、なんとか無事にウェブサイトを公開することができた。15年前の春。当時、ぼくは学部の広報を担当していて、ウェブサイトのリニューアルにかかわっていた…