新学期をむかえるにあたって ― 政策・メディア研究科 新入生・在学生のみなさんへ | 慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(SFC) より転載:
2020年4月3日
まずはじめに、この春、大学院政策・メディア研究科にご入学のみなさん、おめでとうございます。心よりお祝いいたします。本来であれば、本日、入学式でみなさんと直接会えるはずでしたが、残念ながら、新型コロナウイルスの影響で入学式は延期、授業開始は4月30日からとなりました。もとより、不安な毎日が続き、落ち着かない気分かと思います。
在学生のみなさんも、さまざまな形で研究の遂行が制限され、窮屈な思いをしていることと察しています。
総合政策学部・環境情報学部で開講される科目は、授業開始より6月10日まで(学部前半科目終了まで)は、授業をオンラインで開講すべく準備をすすめています。大学院は、多くの留学生・社会人をふくめ、多様な学生たちがいることをふまえ、春学期開講の授業をすべてオンラインで提供できるよう、担当教員に協力をお願いしました。
また、学位取得にかかわる手続きや日程なども見直しながら、可能なかぎりオンラインで対応できるよう検討をすすめています。指導教員と緊密に連絡をとりながら、今学期の学修計画を立ててください。
いま、わたしたちは、モノ・カネ・情報ばかりが自在に行き来し、人だけが移動できないという生活を強いられています。教室での自由闊達なやりとり、ラボでの実験やものづくり、フィールドワークや社会実践、海外との交流、学会やシンポジウムなど、およそどのような研究領域でも、人とのかかわりは欠かすことができません。
この多くの不自由のなかにおいても知的な好奇心を失うことなく、大学院生としての学究生活のあり方について、あらためて考えてみてください。この状況こそが、創意工夫の源泉になるかもしれません。
日々、状況が変わっています。残念ながら、好ましいものではありません。まずは、わたしたち全員が、健康に生き延びましょう。一人ひとり、自分のこと、身の回りのことを大切にしながら安全に過ごすことにしましょう。キャンパスの美しい桜を眺めるのは、ひとまず延期です。
この地球規模の出来事に身を置きながら、あたらしい知のありようを問う。それが、わたしたちに課されているチャレンジです。
- 大学院ガイドをよく読んで、履修などの各種手続き方法や提出期限などをあらためて確認しておいてください。変更になる事項は、随時ウェブ等でアナウンスしますので、各自でアップデートしてください。
- 不明の点や不安な点などあったら、指導教員に相談しながら新学期をむかえる準備をすすめてください。